レザークラフトの道具を家でそろえる|手縫いに必要な一式とセットの選び方

家でレザークラフトを続けるときは、道具を「穴をあける」「叩く」「切る」「仕上げる」の4つに分けて、作りたい物に足りない道具がないかを確かめてから選びます。 「スターターセット」「道具セット」と書かれていても、木槌(叩く道具)や切る道具が入っていないセットがあります。最初の1作目は、専用の道具セットがある革キットから始めると、足りない道具を見落としにくくなります。
この記事は、販売ページに書かれたセット内容をもとにした選び方の整理です。当サイトで道具を使って比べたレビューではありません。体験の教室を選ぶ場合の確認点(手縫いとキット・革の種類・刻印)はレザークラフト体験の選び方にまとめています。

体験で作るか、家で道具をそろえるか
家で道具をそろえるのが向くのは、同じ種類の小物を何個か作りたい人や、体験で手縫いの流れが分かった後に続けたい人です。次のどれかに当てはまる場合は、先に体験で作る方法も比べてください。
- 1個だけ作れればよく、道具を今後使う予定がない
- 木槌で叩く作業をする場所(音・振動を気にしなくてよい作業台)がない
- 革の裁断や仕上げを、教室の道具と説明を受けながら試したい
浅草・蔵前周辺のレザークラフトの体験は、体験の一覧で、追加費用を含めた総額・受付から終了までの時間・当日持ち帰りの条件をそろえて比べられます。
手縫いの道具を4つに分ける
| 役割 | 主な道具 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|---|
| 穴をあける | 菱目打ち(2本・4本など)、菱ギリ、丸ギリ、ステッチンググルーバー(縫い線を引く) | 菱目打ちの目幅(穴の間隔)。糸・針と合わせる |
| 叩く | 木槌、ゴム板、フェルト | 菱目打ちを使うなら必要。作業する机と音を確かめる |
| 切る | 別たち・カッター・革包丁、ビニール板などの下敷き | 型紙どおりに切る革小物を作るなら必要 |
| 仕上げる | へり落とし、ヘリ磨き、コバの仕上げ剤、接着剤 | 縫う前の貼り合わせ・縫った後の革の断面の仕上げに使う |
目幅(穴の間隔)を先に決める
菱目打ちには、穴と穴の間隔(目幅)の違う種類があります。下で比べたセットでも、クラフト社のセットは2mm巾、レザーマートのセットは2.5mmの菱目打ちが入っています。1つの作品の中で目幅の違う菱目打ちを混ぜると縫い目がそろわないため、買い足すときは手持ちと同じ目幅を選びます。糸の太さと針も目幅に合わせて選びます(クラフト社は書籍「革の技法」の補足として、糸と針の対応表を自社サイトで公開しています)。
叩く道具がいるかは、穴のあけ方で決まる
菱目打ちで穴をあけるときは、木槌で叩き、下にゴム板を敷きます。一方、クラフト社の「レザークラフト用手縫いキット 8956」は、セット内容に木槌・菱目打ちがなく、ステッチルレットと菱ギリで縫い穴をあける構成です。木槌で叩く作業がしにくい環境なら、こうした構成のセットも候補になります。
道具セットの中身を比べる
楽天市場の販売ページで、セット内容を確かめた4つのセットです(2026年11月1日に確認)。並び順は、入っている道具の少ない順で、おすすめの順位ではありません。
| セット | 穴をあける道具 | 木槌・ゴム板 | 切る道具 |
|---|---|---|---|
| クラフト社 手縫いキット 8956 | ステッチルレット・菱ギリ(細) | なし | なし |
| レザーマート 10点スターターキット | 菱目打ち2本・4本(2.5mm)・丸錐・菱錐 | ゴム板だけ(木槌なし) | なし |
| クラフト社 シンプルレザースタイル道具セット | 2本・4本ヒシ目打(2mm巾) | 木槌・ゴム板・フェルト | なし |
| クラフト社 レザーハンドソーイングセット スタンダード | 2本・4本ヒシ目打(2mm巾)・丸ギリ・ステッチンググルーバー | 木槌・ゴム板・フェルト | 別たち(43mm)・ビニール板 |
セットの中身は販売ページの記載で、仕入れや改良で変わることがあります(レザーマートのページには「仕入れ状況により工具の形状が多少異なる場合」、ぱれっとのページには仕上げ剤の変更の記載があります)。注文の前に販売ページで確かめてください。
クラフト社 レザークラフト用手縫いキット 8956
キット内容:ステッチンググルーバー、ステッチルレット(ドライバー付)、菱ギリ(細)、エスコードラミー糸20/3(10m)白、手縫いワックス、手縫い針(丸針・太)2本(ユザワヤの販売ページの記載)
- 主な特徴
- 「縫い線付け」「縫い穴あけ」「手縫い」の3工程を行える革手縫いのセット(販売ページの説明)
- 木槌・菱目打ちを使わず、ルレットと菱ギリで穴をあける構成
- 向く人
- まず手縫いの工程だけを試したい人。木槌で叩く作業をしにくい人
- 注意点
- 革・切る道具・接着剤・コバの仕上げの道具は入っていません。作る物に合わせて別に用意します。
価格・在庫・送料は、販売先のページで確認してください。
レザーマート 工具セット10点スターターキット
セット内容:菱目打ち2本(2.5mm)・菱目打ち4本(2.5mm)・丸錐・菱錐・メリケン針(長1/3本)・エスコード麻糸(中細)生地30m・ミニロウ(15g)・ゴム板(小1/2)・白ボンド(180ml)・ジラコヘラ40mm(販売ページの記載)
- 主な特徴
- 日本製と表示された手縫い用の工具の組み合わせ(販売ページの記載)
- 貼り合わせ用の白ボンドとヘラが入っている
- 向く人
- 木槌をすでに持っている人。2.5mmの目幅で縫いたい人
- 注意点
- セット内容に木槌と切る道具がありません。菱目打ちを使うには木槌が別に必要です。
価格・在庫・送料は、販売先のページで確認してください。
クラフト社 シンプルレザースタイル道具セット
型番 C8954/木槌(並)・ゴム板(極小)・フェルト(15×22cm)・トコフィニッシュ(50ml)・ボンドGクリヤー(20ml)・2本ヒシ目打(2mm巾)・4本ヒシ目打(2mm巾)・手縫いロウキビ糸(20m)白・手縫針(丸針・細)5本・サンドスティック・ヘラ付きヘリみがき・説明書(ぱれっとの販売ページの記載)
- 主な特徴
- 手縫い革キット「simple leather style」専用の道具セットで、このセットだけでそのシリーズの3点を作れる(販売ページの説明)
- 叩く道具とコバの仕上げの道具がそろっている
- 向く人
- 専用の革キットと組み合わせて、最初の作品を迷わず作りたい人
- 注意点
- 切る道具は入っていません。型紙から自分で革を切る作品に広げるときは、別たちやカッターと下敷きを足します。
価格・在庫・送料は、販売先のページで確認してください。
クラフト社 レザーハンドソーイングセット スタンダード
型番 C8958/2本・4本ヒシ目打(2mm巾)・丸ギリ・ステッチンググルーバー・ヘリ落とし・サンドスティック・ヘラ付きヘリ磨き・トコプロ(50g)・ジラコヘラ・サイビノール100番(80ml)・木槌(並)・ゴム板(極小)・フェルト・手縫針(丸針・細)5本・エスコード中・手縫いワックス・別たち(43mm)・ビニール板(18×27cm)・カードパスケースキット・ガイドブック(ぱれっとの販売ページの記載)
- 主な特徴
- 裁断の道具も入った手縫いの基本道具のフルセット(販売ページの説明)
- 革キットと、手縫いの工程を解説するガイドブックが付く
- 向く人
- 型紙から自分で革を切る作品まで、家で続けたい人
- 注意点
- 道具が多く、4つの中では価格も高めになりやすい構成です(価格は販売先で確認)。最初の1作だけなら小さなセットで足りることがあります。
価格・在庫・送料は、販売先のページで確認してください。
1本ずつ買い足すとき
手持ちのセットに足りない道具だけを買い足すなら、目幅を合わせて選びます。下のリンクは、クラフト社のセットと同じ2mm巾のヒシ目打を探す検索結果です。検索結果には1.5mm・2.5mm・3mmなど別の目幅の商品も並ぶため、商品名の目幅を確かめて選びます(2.5mmなど別の目幅のセットを使っている場合は、その目幅で探してください)。
広告楽天市場で「クラフト社 ヒシ目打 2mm」の検索結果を見る(新しいタブで開きます)
販売先のリンクについて
「広告」と表示したリンクは、楽天アフィリエイトを通じた楽天市場と、Amazonアソシエイトを通じた Amazon.co.jp(検索結果)への広告リンクです。検索結果のページには、別の商品も表示されます。リンクから購入が成立すると、当サイトが紹介料を受け取る場合があります。セットは販売ページのセット内容で比べ、紹介料の有無で並び順を変えていません(広告の扱い)。
準備と、よくある失敗
- 目幅の違う菱目打ちを混ぜる:縫い目の間隔がそろわなくなります。買い足しは手持ちと同じ目幅にします。
- 木槌があるのにゴム板がない(逆も):菱目打ちで叩くときは、両方が必要です。机を傷めないよう、ゴム板の下にフェルトなどを敷くセットもあります。
- 刃物の扱い:別たち・カッターは、ビニール板などの下敷きの上で使い、刃の進む先に手を置かないようにします。子どもと作る場合、刃物と叩く工程は大人が担当します。
- 接着剤の換気:貼り合わせに使う接着剤は、商品の注意表示に従い、換気しながら使います。
よくある質問
最低限そろえる道具は何ですか?
手縫いの小物なら、穴をあける道具(菱目打ち+木槌+ゴム板、または菱ギリなど)・針・糸です。革を自分で切るなら切る道具と下敷き、縫う前に貼り合わせるなら接着剤、仕上げをするならへり落としやコバの仕上げの道具が加わります。作りたい物のキットや説明書で、使う道具を確かめてから選びます。
体験で使った道具と同じものを買えますか?
教室で使っている道具の名前やメーカーは、教室によって違います。体験の時に、使った道具の名前を聞いておくと、買い足しで迷いにくくなります。
次にすること
- 作りたい小物を1つ決め、その専用の道具セットか、上の4つの役割がそろうセットを選びます。
- 道具をそろえる前に手縫いを一度試したい場合は、レザークラフト体験の選び方を読み、体験の一覧で浅草・蔵前周辺の革小物の体験を探せます。